JA大分中央会について

ごあいさつ

新年ご挨拶

壁村会長

JA大分中央会
代表理事会長 壁村 雄吉

 明けましておめでとうございます。

 令和7年の年頭にあたり一言ごあいさつ申し上げます。

 令和6年を振り返りますと、まず一つ目に、25年ぶりの食料・農業・農村基本法改正があげられます。「農政の憲法」と言われる基本法の制定以来初となる改正がなされ、国は初動5年間を「農業構造転換集中対策期間」と位置づけております。昨年末の臨時国会では令和6年度補正予算が成立し、農林水産関係補正予算は総額8,678億円と前年度比6.1%(496億円)増と4年ぶりの増額となりました。JAグループとして今後も議論をすすめ、次期「食料・農業・農村基本計画」において、将来展望をもって営農継続できる施策の拡充など、予算措置も含め政府・与党への働きかけを引き続き強化してまいります。

 二つ目は、「農業システム再生に向けた行動宣言」についてです。気候変動等による自然災害や諸外国の情勢、また農業者の急減等による生産基盤の弱体化など厳しい状況が続くなか、令和3年10月に発出した当該行動宣言のもと、行政と連携し農業関係者が一体となり、営農指導体制と部会活動の強化を通して、園芸・畜産の生産拡大や担い手の育成・確保等に取り組んでいます。これらの「農業者の所得増大・農業生産の拡大」等に繋がる取り組みを着実に実践していることで、県の定める短期集中支援品目を中心に着実にその成果が現れています。農業振興が伸び行く年となるよう、引き続き、予算措置や施策の支援等を要請してまいります。

 三つ目は、第32回となるJA大分県大会を11月に開催いたしました。大会では、今後のJAグループ大分の進むべき道について確認するとともに、JAグループに対する県民理解を醸成するため、JAグループ大分パーパス(JAグループ大分の社会的存在意義)「地域を耕し、笑顔を収穫」という県民向けメッセージなども決定しました。

 令和7年度は、JA大分県大会決議である「食料・農業戦略」「くらし・地域活性化戦略」「組織基盤強化戦略(JA仲間づくり戦略)」「経営基盤強化戦略」に基づき、“JAグループ大分が提供する価値”、そして「めざす姿2030」の実現に向けて実践してまいります。

 また、令和7年は2012年に続き2回目の国際協同組合年(IYC)となります。JAグループ大分としても協同組合の価値等を地域社会に知らせるための第一歩として、組合員・職員がIYCや協同組合のアイデンティティ等について学ぶ機会を設定し、地域課題の解決に向けた協同組合間連携の取り組みを実践することとしています。

 四つ目は、「国消国産」の取り組みについてです。JAグループでは、「国民が必要とし消費する食料は、できるだけその国で生産する」という「国消国産」をキーメッセージに情報発信を強化しています。令和6年においては、初の試みとして、10月16日の「国消国産の日」にJAグループ大分として一斉行動日の取り組みを展開しました。各JAの支店や直売所などで啓発資材や国消国産グッズを配布したり、SNS(Instagram)で情報を発信したり、各JA・連合会がそれぞれの方法で組合員や利用者等へ理解醸成を図りました。さらに、10月・11月の「国消国産月間」では、JA直売所キャンペーンやJR大分駅のデジタルサイネージを活用したPRを実施するとともに、11月30日には、子育て世代層や若年層を主な対象として「JA国消国産フェスタ」を開催しました。食料自給率の低迷や農業生産基盤の弱体化など食のリスクが顕在化するなか、日本国内で食料を生産する大切さについて、もっと多くの方に意識していただけるよう、あらゆる機会を通じて発信してまいります。

 五つ目は、「自然災害・家畜伝染病」についてです。昨年も7月から9月の高温障害や8月の台風10号により、農作物への被害が発生しました。自然災害が頻発化するなか、行政の指導のもと、現状復旧に留まらず、改良復旧などにより災害に強い産地づくりを行っていく必要があります。また、九州初となる佐賀県での豚熱感染の確認、国内初となる福岡県でのランピースキン病の発生確認など、鳥インフルエンザを含め今まで以上に家畜防疫への対応強化が求められる状況となっていることから、この点についても国や県行政に要請してまいります。

 昨年は県内での嬉しいニュースもございました。

 昨年11月の秋の褒章にて、日田市の梶原智俊さんが黄綬褒章を受章しました。梶原さんは、長年日田梨の生産振興にご尽力いただき、JAおおいた日田梨部会長も務めていただいておりました。衷心よりお祝い申し上げます。

 また、令和4年度より県内で本格的に栽培が始まった新品種米「なつほのか」が、一般財団法人日本穀物検定協会が実施する「令和5年産米の食味ランキング」において、参考品種ではありますが令和5年度に続き2年連続で“特A評価”を受賞しました。「大分県産つや姫」、「豊肥地区ヒノヒカリ」、「西部地区ひとめぼれ」の4銘柄も特Aを受賞するなど、全国で唯一、出品したすべての品種で最高評価となり、産地としての評価を高めました。こうした状況を活かし、今後の有利販売につなげてまいります。

 今年の干支は「乙巳(きのと・み)※へびどし」であります。乙巳は、これまでの努力や準備が実を結び始める時期になると言われております。令和7年に、皆さまのこれまでの努力や準備が実を結び、飛躍の年となることを祈念いたします。

 最後になりますが、本年が大分県農業とJAグループ大分の一層の成長の年となり、素晴らしい実りが収穫できる年となりますようご祈念申し上げ、年頭のあいさつといたします。