JA大分中央会について

ごあいさつ

新年ご挨拶

壁村会長

JA大分中央会
代表理事会長 壁村 雄吉

 明けましておめでとうございます。

 令和8年の年頭にあたり一言ごあいさつ申し上げます。

 さて、令和7年の重要な出来事を振り返りますと、まず一つ目に、「新たな『食料・農業・農村基本計画』の決定」があげられます。政府は、同計画の初動5年間を「農業構造転換集中対策期間」と定め、農業の構造転換に向け、各種施策を集中的に講じるとしています。JAグループにおいても、我が国の食料安全保障の確保や、農業者が希望をもって農業生産に従事できるよう、現場の抱える課題やニーズに応じた施策の実現に向け国や県行政に働きかけを展開してまいります。

 二つ目は、「『農業システム発展に向けた行動戦略』のスタート」です。同戦略により、大分県農業総合戦略会議において令和3年から取り組んできた本県農業システムを「再生」するステージから、令和7~9年度の3カ年で「発展」させるステージへとステップアップします。取組の枠組みとなる4つの柱(「担い手育成」「産地育成」「収益力強化」「営農指導強化」)に6つの重点項目を設定し、産地を牽引する元気な担い手の育成、収益性の高い元気な産地の形成、さらに新たな担い手を確保するといった好循環サイクルを構築すべく関係者が一体となり、取り組みを着実に実行し、成果につなげてまいります。

 三つ目は、「『適正な価格形成』の重要性」です。令和の米騒動を契機に、米の価格が国民的な議論となりました。米の価格は需要と供給のバランスで決まります。食料の安定供給を責務とするJAグループとして、生産者と消費者の双方が納得できる価格を目指し、生産者が安心して営農を継続できるよう、引き続き需要に応じた生産に取り組んでまいります。

 また、JAグループでは、「私たちの費する食べものは、できるだけこので生する」という「国消国産」をキーメッセージに情報発信を強化していますが、昨今、その意義が一層問われています。令和7年も10月16日の「国消国産の日」を一斉行動日として取り組み等を展開しましたが、今後も日本国内で食料を生産する大切さについて、もっと多くの方に理解していただけるよう、あらゆる機会を通じて発信してまいります。

 四つ目は、2012年に続く2回目の「国際協同組合年(IYC)」です。IYCや協同組合のアイデンティティ等について“学ぶ”機会として集合研修や記念集会を開催しました。

 また、例年取り組んでいる地域貢献活動等に加え、IYCを契機に初めて実施したラウンドテーブル(円卓会議)を経て、新たな取り組みとして「若手職員による意見交換会」などを“実践”しました。今後も各協同組合との連携をさらに強め、地域社会における協同組合の役割を果たすとともに、協同組合の役割や価値等を“発信”してまいります。

 五つ目は、「『自然災害・異常気象』への対応」についてです。令和7年8月の大雨や11月の佐賀関の火災、熊本地震において、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げるとともに早期の復旧と平穏な日常生活を取り戻されることをお祈りいたします。

 また、令和7年は6年に引き続き、猛暑に見舞われることになり、大分と日田では夏場の平均気温が過去最高を更新し、観測史上最も暑い夏となりました。加えて、夏場の少雨にも悩まされました。今後も夏場の厳しい高温が続くことが予想されるため、これに対応した生産技術や資材普及が喫緊の課題となっており、この点についても国や県行政に要請してまいります。

 そして、昨年は県内の嬉しいニュースもございました。

 令和7年2月の令和6年度全国麦作共励会(農家の部)にて、国東市の河野昭久氏(株式会社河野農産)が全国農業協同組合中央会会長賞を受賞しました。小麦「はるみずき」の栽培において、適期播種を可能にする迅速な排水対策の実施と倒伏防止のための麦踏みを徹底的に実施し、高収量を実現したことが評価され、受賞となりました。他の生産者の経営改善並びに麦類の単収向上等生産振興につながることを期待するとともに衷心よりお祝い申し上げます。

 また、11月にはJAおおいたGAP研究会がGAPJapanアワード2025を受賞しました。GAPJapanアワードは、GAPの普及を一層推進し持続可能な農業の未来を切り拓く、優れた取り組みが表彰されます。JAの組織力によりJGAPを持続的に拡大している点が評価され受賞につながったことに衷心よりお祝い申し上げるとともに今後ともGAPの普及・指導や認証生産物の消費拡大に向けた取り組みに期待します。

 令和8年度は、第32回JA大分県大会決議の実践2年目となります。同大会で決定したJAグループ大分パーパス(JAグループ大分の社会的存在意義)「地域を耕し、笑顔を収穫」のもと、協同活動と総合事業で食と農を支え、豊かなくらしと活力ある地域社会を実現するために、JA・中央会・連合会が十分連携し、経営環境の変化に的確に対応し、「めざす姿2030」の実現に向けて取り組んでまいります。

 さらに、令和8年は「女性農業従事者の国際年」でもあります。食や農、地域のくらしなど、さまざまな場面で活躍する女性や女性農業従事者の力を積極的に発信してまいります。

 今年の干支は「丙午(ひのえ・うま)※うまどし」です。丙午は、「火」の要素を持ち、太陽や明るさ、生命のエネルギーを表すとされ、新しいことを始めるには最適の年とされています。令和8年に、皆さまの情熱や行動力が高まり、勢いのある年となることを祈念いたします。

 最後になりますが、本年が大分県農業とJAグループ大分にとってエネルギーにあふれた年となり、挑戦と飛躍の年となりますようご祈念申し上げ、年頭のあいさつといたします。